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  • 執筆者の写真プラナビ編集部

中川工務店物語

更新日:2020年8月28日

―なかがわこうむてんものがたり





山口県萩市。毛利氏が治めた長州藩の城下町に、社長の中川秀雄(なかがわ・ひでお)さんは生まれました。歴史ある町で建築への憧れを抱き、下関、そして小田原へと大工修行の道を歩みました。やがて1970年、小田原で独立を果たすと、西湘、湘南と活躍のエリアを広げ、住まい、商店建築と対象を増やしていきました。

2010年の法人化後は積極的に設計事務所との仕事を広げ、有名なアトリエ建築家からも高い評価を得るまでに至っています。


中川さんは強調します。

「家づくりには住まいの設計図が必要です。でももっと大事なものがあります。それは、お客様の人生の設計図です。こちらを事前にしっかり作っていただくようにしています。家の完成がゴールではないのです」

ハウスメーカーで家づくりをされた方の「やらないほうが良かった」というお話の原因には、お金の設計に問題がある場合が多いとのことでした。

「お客様には末永く幸せになっていただきたい」。 この思いで中川工務店では、施主さまの人生の設計図を作ること、そのサポートに力を入れています。

特徴的なものが、自社で主催し、第三者講師を招聘する「後悔しないための賢い家づくり勉強会」です。年数回開催され300組以上が参加したこのセミナーにまず2回以上ご参加いただいているそうです。


また、自然災害対策を意識して、完成見学会よりも構造見学会へのご参加呼びかけにも力を入れています。これも、財産を守り、人生を守り、お客様が幸せになることへつながる動きと言えるでしょう。

個別の打合せではライフイベントを見据えた資金計画立案を徹底的に行います。中学から大学までの教育費、言わば子供たちの未来にお金を幾ら使えるか、返済比率、借入額はここまで、などを詰めていきます。現在のローン負担状況まで考慮した資金計画を、アットホームな雰囲気の中で一緒に作っていくのです。検討の結果、若い世代の方には資金計画上で時期尚早など、お断りすることもあるそうです。



打合せは合計約3回、都合12時間前後に及びます。

家の設計場面では、土地も一緒に見てどう収めるかを考え、建築家とプランを練り上げていきます。

「ハウスメーカーや建売業者のパッケージプランのような事は当社ではできません。

何故か? それは、土地はそれぞれ特徴があるのです。例えば、風の流れやパッシブデザインといった自然光の取り込み方も土地によって変わる。逆に言えば土地ありきであるからこそ、しっかりした間取りも考えられるのです」

また、施工期間中によく現場にいらっしゃる施主さまも多いとのことでした。

中川工務店が、人生の設計図づくり、家づくりでお客さまに寄り添っている結果と思われます。

建築家の重要性について社長は強調します。

「私たちは施主さまの人生設計図をつくるお手伝い、施工はできますが、家の意匠、デザイン面では建築家の方々を尊重しています。自分たちでは思いもつかないような収め方、設計、外観プランを頂くと感動します。特にアトリエ系の建築家の方は別格だと思います」

多くの設計事務所と住まい以外での交流も盛んに行っており、デザイン性の高い店舗設計、ホテル設計などの依頼をすることも増えているそうです。



最後に中川さんに家づくりについてお話いただきました。

「いい家はできて当たり前です。人生の設計をしっかりとしていただくことが大事です。

暮らしの先の未来、楽しさと豊かさをお客様に発見してもらえるようなご提案、ものづくりを心掛けています」


現在社内ではご子息の3兄弟が、それぞれ専務、建築管理部長、建築工事部長の要職を務め、毛利元就公の三矢の教え さながらに結束し会社を支えています。

SNS、動画を活用した展開や、増えつつある相続案件の対応など新たな分野での試みも行われているとのことでした。

これからも盤石な中川工務店が、施主さまの人生において一番のパートナーであり続けることに間違いはないでしょう。



家を”買う”ものから"創る"ものへ

プラナビ編集部


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