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​一軒の家には、ヒトとモノの物語がつまっています。
「震災の暗闇の中で、たったひとつだけ消えなかったランプ。
あの灯りのおかげで、こどもたちは夜を怖がらないで笑っていられました。」
​その手紙が嬉しくて、わたしは今も同じランプをつくり続けています。
家族みんなでリビングのカベを少しだけ塗らせてもらったんです。
まだ小さかったのに憶えてるのは、自分でもすごいなって思うんですが。
塗った場所をみると思いだして、リビングだけなんだか特別愛着がありますね。
「家の外壁をぐるりと囲む石塀に1つだけ、お2人が結婚式を挙げた石の教会と同じ石をひそかに取り寄せて使ったんです。」
それは、建築家の粋な心づかい。
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