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伝統と革新で日本人に最適の睡眠を提供  イワタ /寝具

執筆者の写真: プラナビ編集部プラナビ編集部

更新日:2020年3月25日

-プロが認めた建築・インテリア-


眠りを研究するためならジャングルにだって行く!

日本人にあった寝具を極め続ける匠企業




 

わたしが推薦します/株式会社WISH (リノベーション会社) 今井 晶子・博志


神戸や芦屋など地元のお客様からのご紹介でインテリアを提案することの多い私たちにとって、商品をお勧めする際に大切にしている事が二つあります。


一つは可能な限り「自然素材を使ったもの」を提案することであり、二つめは「今井さんの言う通りにして良かった」と喜んで頂けるアイテムをお勧めすることです。



ベッドや寝具なら真っ先にイワタさんをご提案するのも、まさに私たちが大切にしていることを商品として提供されているからです。


たとえ売れると分かっていても納得できない素材を使った製品は絶対に扱わないという姿勢を貫いておられますし、江戸時代から続く老舗であるにも関わらず、伝統に安住せず睡眠について徹底的に科学のメスを入れて商品開発を続け、素材選びから製作にいたるまで実に理に叶ったモノ作りをしておられるところに、いつも感銘を受けています。


もちろん私たちも自宅で使わせて頂いており、イワタさんに「惚れ込んでいる」と言ってもいいですね。


 

目次


1 日本人の「眠り」を科学する寝具の匠

2 理想の寝具への挑戦その1 日本オリジナルの羽毛布団を開発

3 理想の寝具への挑戦その2 未来へ

4 中身が見えないからこそ中身にこだわる

5 会社情報

6 Special Thanks by プラナビ

 


日本人の「眠り」を科学する寝具の匠


高級寝具メーカーの「イワタ」は、科学的研究に裏付けられた優れた製品を生み出している革新的企業ですが、創業から180年以上の歴史を持つ老舗であり、その歴史を知ることはそのままイワタの現在の企業姿勢を理解することへとつながっています。












天保元年創業 初代はマーケターだった

綿が貴重品だった江戸時代、布団は高級品で庶民には手の届かない存在であり、布団を数多く持っていることは地位の象徴でもありました。天保元年(1830年)に京都の繁華街・三条大通りに岩田蒲団店は創業しました。

江戸から明治・大正へと変化する時代の中で順調に事業を拡大したイワタは、昭和7年に茶道の三千家に茶席座布団を納入するなど高級寝具の老舗として確固たる地位を築きます。










理想の寝具への挑戦その1 日本オリジナルの羽毛布団を開発


大正時代に家業を継いだ三代目岩田市兵衛は、「ヨーロッパでは羽毛布団が一般的。重い布団より軽くて暖かい羽毛布団の方が寝心地も良く、日本でもいずれ主流になるはず」と考えて羽毛布団の国産開発をめざします。なぜ輸入ではなく国産化をめざしたのか?


それは、年中乾燥しているヨーロッパと異なり夏場に高温多湿となる日本では、羽毛を徹底的に洗浄しておかないと臭気が発生しまうので、日本で羽毛布団を普及させるためには完璧な洗浄システムが必要だったからです。

さらに、羽毛が外へ出てこない専用生地の開発も必要でした。


糊や樹脂を使えば羽毛を簡単に閉じ込められるのですが、それでは素材の良さが失われることにもなります。「寝心地を追及するなら、自然素材だけを使用した専用生地の開発が絶対に不可欠」・・・それが老舗としてのイワタの矜持でもありました。

羽毛専用の完璧な洗浄システムと専用生地・・・これらの開発をめざして壮絶な試行錯誤が始まりました。


大正時代に始まった挑戦は三代目から息子の卓三氏へと受け継がれ、紡績メーカーとの共同研究を経て、ついに糊や樹脂を使用しない日本初の羽毛布団専用生地「ダウンプルーフ」を発表したのは昭和39年のことでした。

さらに、静電気を利用してイオンで汚れを分離・除去すると同時にオゾンで殺菌・脱臭させるという画期的な方法「イオゾン」(世界9か国特許取得)の開発にも成功します。

三代目市兵衛が羽毛布団の国産化に取り組み始めてから40年あまり、親子の執念ともいえる探究心が、ついに日本の環境に適応した最高の羽毛布団を生み出したのです。

その後、ラクダの毛を使った敷き布団や独自の洗浄システムの開発など、最高の羽毛布団と敷き布団をめざすイワタの研究開発への飽くなき追求は今もなお連綿と続いています。





理想の寝具への挑戦その2 未来へ


イワタ伝統の革新を生み出し探究し続ける姿勢は、三代目市兵衛の孫にあたる現社長・有史氏にも脈々と受け継がれています。

有史氏は、日本人の生活洋風化に対応してマットレスやベッドフレーム・カウチ等を新たに開発してきました。

その基本姿勢は「最高の寝心地を追及すること」「日本の気候風土に合った素材を使うこと」そして「リサイクル可能な素材を使うこと」で、イワタに脈々と受け継がれてきた精神そのものでもあります。

イワタ伝統の探究し続ける姿勢は「寝ごこち科学研究所」や「イワタ羽毛研究所」などの設立にもつながっており、最近では京都大学アフリカ地域研究資料センターの研究員と共に「人類の寝具の原点を探る」研究にも着手していて、チンパンジーが毎日作る樹上ベッドをヒントにした「人類進化ベッド」を開発~発表して一躍話題になりました。



人類進化ベッド




中身が見えないからこそ中身にこだわる


イワタでは、三代目・市兵衛氏から卓三氏そして有史氏へと受け継がれてきた「ふとんは中身が見えない。だからこそ中身にこだわれ」という言葉を社訓のように大切にしています。

ふとんから羽毛布団・敷き布団・マットレス・ベッド・カウチと製品は変わっても、モノ作りに注ぎ込まれる精神は変わらない。

それが老舗であり寝具の匠としてのイワタの矜持なのです。


キャメルパッド

取得した数々の特許



会社情報

株式会社イワタ




取材後記

岩田有史社長とお話ししていると、睡眠の重要性に改めて気づかされます。

有史氏は「人々の生活スタイルが画一的ではなくなっている現代では眠りも質量共に多様化しています。今後はそうした変化に即した睡眠の在り方を科学的に研究して、様々なシチュエーションにおいて素晴らしい寝心地を実現できる製品を開発していきます」と発言しています。寝具の匠=イワタの21世紀の挑戦に注目したいと思います。


                          (取材:プラナビ編集部 上野)



Special Thanks by プラナビ



イワタの寝具をご推薦くださいました


株式会社WISH (リノベーション会社) 今井 晶子・博志









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